新作/君が主で執事が俺で〜お仕え日記〜/忠誠を誓う口づけを…

第60回 2009/ 3/20

ごきげんよう、のえるです。



今回でスタッフ日記が60回だそうで。

60って数字は10の倍数でもあるし、ダース単位の倍数でもあるから結構好き。

でもプログラムやってるとついつい128とか1024って数字のが反応しやすい。



…今週、健康診断へ行ってきました。

予約がしてあったのでしかたなく行きましたが、ハッキリ行って行きたくなかったです。


その理由は…先々週末に風邪でダウンして未だに体調が万全じゃないからです。

花粉と風邪時期に荒れた喉をひっさげて、くしゃみ&咳をしながら健康診断も何もない。

やってらんねぇと思ったので、いろんな話を笑い話にしてお医者さんと終始ゲラゲラと

笑いあいながら診断してきました。


私は人見知りしないので一見の料理屋とかでもスキあらば店員と笑い話をします。

この前地元に帰ったときは友人といったどんぶり屋で店員のお姉さんとひと笑いして

きました。



さぁ。先週はちょっと特別な内容をかきましたが今週からまた元にもどって。



【ゲーム製作ウラ話(9)「ゲームボイスのアフレコ時期」】



ゲームのアフレコというのは、アニメとかと違い声優さんは個人毎に行うのが普通です。

例えてしまえば曲のレコーディングと同じ感じです。


なぜ収録環境が違うのか。

アニメやゲームの知識がある程度ある方はもうわかっていると思いますが、両者は製作

過程で素材が必要になるタイミングが異なるからです。

※まあそれ以外にもリテイク云々とか細かい理由があるんですけどね。



アニメは声や効果音、曲などの「音」はおおよそ最後に入れます。(微調整は除外)

ですがゲームでは「音」はデータに変換してプログラムから制御できるようにする必要が

あるので、実際のアフレコは気持ち早めに行ってもらうのがベストです。



たとえばPS2版「君が主で執事が俺で」は3月末発売でした。

その場合、マスターアップは一ヶ月半〜二ヶ月前が基本なので、2月中旬には完成。

最終的なデバッグやテストを基本二ヶ月ほどやろうと考えると、最低12月中旬にはアフ

レコを行って欲しいという流れです。


きみあるの場合は12月中旬に行われたので、大きな問題もなく良かったです。



ち・な・み・に。



私はなんだかんだとG.Fに偉そうな口をたたいてますが、所詮プログラマーなので声優

さんのアフレコには立会いません。

きみあるの場合もシナリオ兼総責任者のタカヒロさんや、PS2版ディレクターG.Fや

サウンドの担当さんでもないかぎり現場には行きません。


まあ、頼み込めば連れてってもらえるとは思うのですが、私の場合もし現場に行ってしま

うとはしゃぎすぎて失礼になるだろうと予想がつくので自粛しております。



…ひょっとしたらG.Fがアフレコ現場でのなんか小話を書いてくれるかも?



という意外と難度の高いフリを残して、今週の日記は終わりに。

それではまた、ごきげんよう。



マリみて余談。


アニメのマリア様がみてる4thが佳境。正直有馬菜々関係とか祐巳に直接関わらない部

分をはしょりすぎな気もするが、第11話「小さな鍵」は良かった。

原作でも大きな転機の回、アニメでも非常に丁寧に描かれてました。

私は「くぎゅううううううう!」信者ではないのですが、今回は釘宮さん良かった!

残りの回も楽しみです。


…お? とある科学の電磁砲がアニメ化!? 御坂!ミサカ!ひゃっほい!


春が来ました。えぇ、なんとか春を迎えられそうです。

G.Fです、こんにちわ。


ようやく仕事も一区切り。

これで少しは落ち着いて春を迎えられそうです。精神的に。


今週は仕事の結果待ちと、健康診断と、そしてWBCと、個人的にドキドキな

物が多く、とても疲れた感じがします。

ただ、一つ仕事に区切りがついたことで、ようやく周囲に、次に落ち着いて

目を向けられそうです。

ディレクターという立場は、最後まで気を抜いてはいけないポジションだと思うので、

本当に一区切りつくまでは、作業自体はほぼ終わっていても、緊張が続きます。

それが一つ区切りがつくというのは、とても心に余裕が生まれます。

(もちろんゲームの場合、発売日があり、その反応もありますが、それはまた別の緊張です)


しかし、今回は一区切りのさなかにWBCが!

心休まる日はまだ来ません…………。



さてさて、なにやらのえる氏が、アフレコについてのこぼれ話をしやがれと

言うので、ここは一つ、収録について書いてみましょうか。


ディレクターは収録に立ち会うのも仕事のうちで、収録の漏れがないか、

方向性が合っているか、など確認する為に現場に立ち会います。

決して、のえる氏がうらやむ様な「声優さんと楽しくお話しやがって」なだけの現場ではありません。

もちろん、楽しくお話させていただくこともありますが、自分はなるべく仕事である

スタンス、線引きをするようにしています。

でなければ、ただただ楽しんでしまいそうな事も多々あるので……。


ただ、その線引きは無理に肩肘張っているわけではなく、実際に収録現場に

立ち会うと、自然とそういう気分になります。

なぜなら、声優さんもプロとして、役者として現場に来ているからです。


こういう仕事をするまでは、メディアに出ている華やかな部分のみを見ていたので、

多少現場に立ち会う事に対し、興味が勝っていたこともあります。

しかし、メディア上では楽しくお話されている方が、演技に真剣に向かっている姿を見ると

こちらも身が引き締まります。

そして「あぁ、この人たちはやはり役者なのだ」と当たり前のことを強く感じます。


アイドルのような扱いをされることがある声優さんや、楽しいキャラを演じている声優さん、

ラジオで砕けたトークをしている声優さんなど、様々ですが、皆演技に向かう際には、

一人の役者として真剣に向かっていることを、現場の人間として書いておきたいと思います。


当たり前のことですけどね。尊敬できる仕事をしている人たちである、ということは

立会いをさせていただいくようになってとても強く感じたことでした。

もちろん、収録の合間などには楽しいお話もさせていただいたりしますし、

きみあるの収録の際には、大佐のサービスで、東方不敗の雄たけびも生で聴くことができました。

一同感涙でございました。。。



さて、少し真面目に書いてしまいたが、今週はこの辺で。まじまじ。



ディレクター G.F

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