クリエイターの魅力は"良い意味で"の裏切り

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ごきげんよう、のえるです。


『クリエイターの魅力は"良い意味で"の裏切り』


アニメ「化物語」や「刀語」で多くのアニメファンにも認知された作家、西尾維新氏。
かくいう私もその一人なのだが、このたび氏の描く「化物シリーズ」の最新作が発売され
た。

概要はファンより「ラスボス」などと賞されて愛されている「千石撫子」という妹の友人
で主人公に好意をよせているキャラ。
ただ主人公には「本当の意味で」お似合いの彼女がいる。
だから読者はその先どうなるのか...を知りたがってしまう。

この「化物シリーズ」は順列が破天荒であったりもするが、概ね時間が経過する世界。
そのため「いつか撫子が彼女と相対する日もあるのか...?」などという想像も。
何より本編「化物語(下)」では、色々と撫子は「やりっぱなし」な事項が多かった。

それらを含めた何かしらの話を、ようやく読める...!

そう思い購入することはなんら不思議はなかった。
なかったと思いたい。


ただ...作者が「西尾維新」だったという一点を除いて。


結果。

感想をわかりやすい単語でいえば「面白かった」だと思う。
じっくり読み進めようと思ったのに、結局購入したその深夜に読み続けて読破してしまっ
たのだから。

じゃあ「満足したか?」といわれると、返答に困ってします。
「不満があったわけじゃない。でも満足じゃない」
という複雑な心境になった。

でも作者に対しての思いはこれで決まりだろう。→「スゴイ!!」

アニメ化され多くの人に認知された中での新刊は、展開も含めて大変な時代。
それでもこの新刊は「西尾維新の すごい 裏切り」とでも言うべきか。
何度も言うけど「いい意味で」である。

裏切りというより、待ち続けたファンの思いを超越した展開を提供してくれた、と言うと
意味がわかりやすいか。


ともかく今回の氏の新刊、その内容=体制が色んな意味で刺激的だったのは事実。


「ああ、"本物"ってこれなんだ」


と実感させられた一冊でした。
これがまたしても「いい意味で」自身の励みになると嬉しいのですけどね。


というところで今週はこのくらいで。
それではまた、ごきげんよう。