のえる: 2011年4月アーカイブ

もう何があっても 挫けない

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ごきげんよう、のえるです。


『もう何があっても 挫けない』


前回に続きまたアニメ話です。
でも、今この「魔法少女まどか☆マギカ」に触れないワケにはいかないかと。

震災の影響で放送が延期された冬アニメも、これでほぼ終りました。
2010年度のアニメ覇者(?)は、最後の最後できまったと思います。

最初に発表された時はただ単純に豪華スタッフの「魔法少女」アニメだった。
脚本に虚淵氏の名前がクレジットされていることを知った時「!?」と思ったけれど、
始まって...そして...虚淵氏の作品でした。

ここ数年で「魔法少女」という単語からは「かわいくてカッコイイ」というイメージが
定着してしまってたなぁと痛感。
「魔法少女リリカルなのは」シリーズという作品に、完全に「魔法少女」という言葉の
意味を染め上げられていました。

それが悪いこととは言わないし、言えない。
でも「それだけが真理」と盲目的に考えてしまっていたのも事実。

それをこの「魔法少女まどか☆マギカ」で打ち砕いてくれました。

"開発者"と呼ばれる職業の人間にとって「固定観念」は最大の敵。
「こうでなければならない」と思う心は、その先を切り落としてしまうから。

学生時代に先生から多くの言葉をもらいましたが、その中で唯一覚えておりたぶん今後
もずっと覚えているのは「固定観念の打破」という一言。
プログラマーが絶対に持っていないといけない事だと教わりました。

ジャンルが違うとはいえ。
「魔法少女」という言葉のイメージを完全に凝り固めていたことに気付いた時、自分で
も大きな衝撃を受けました。
「魔法少女まどか☆マギカ」という作品は面白かった。没頭しすぎて途中えたいの知れ
ない恐怖観念に襲われたような気になったこともあった。

でも、それ以上に「モノに対する可能性」のようなものを見せられた。
ひさしぶりに「好きなアニメ」という枠だけで収まらない作品に出会えました。


...おかげで。
2011年の春アニメがなんかもー...より視聴が適当になってしまいました。
今週一番何度もみたのが「水曜どうでしょう2011年新作」だもんなぁ。

気付けば東京MXのプリキュアマックスハート(再)も終り、プリキュア無印(再)が開始さ
れてますし。...なんでどんどんさかのぼるんだ^^前はスプラッシュスターだったし。


とまあ、今日はまどか以外をあまり考えられないので日記もその話のみで。
ちゃんとした話は毎回G.Fがしてくれてるので、そっちに丸なげです。


それでは今回はこのくらいで。ごきげんよう。

春。だからアニメの話でも

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ごきげんよう、のえるです。


『春。だからアニメの話でも』


2011年も春アニメがあらかた始まり、1週間で放送される本数たるや。
U局系やBS系での重複分を個別集計したら1TBや2TBのハードディスクですら、
1クールでさっくり埋まるほどです。(録画フォーマットをtsと仮定)

そんな中でもやっぱり大手局のTBSやフジなどが放送を手がける作品は手堅い。
特に「おそらく2クールだろう」といわれている「緋弾のアリア」はおそらく春アニメ
の中核を担う存在だ。

第一話からキャラや世界観がなんとなく理解できる内容で、テンポもよくて面白かった。
これならば前クールで放映して、予想だにしなかったほどの人気が出た「IS」の後釜
を勤められるなぁと思った。
...けど。
その後に続けて放送された「電波女と青春男」。
これはー...人を選びまくりますね。第一話は次回以降も見たくなるような見せ方をする
という目標が大前提ですが、この作品は「何を主眼に見ていけばいいのか?」が迷って
しまいう~~ん...と悩んでいると終わってしまい、何も残りませんでした。

「電波女~」は監督も製作会社も好きなところだったので、ちょっと期待していたので
すが次週からは視聴も怪しいです。

なにより視聴して一番感じたことは「コレって一昔前ならOVAで出る作品だな」とい
う感想でした。
それで思い出したのは「イリヤの空 UFOの夏」。
あれはOVAで確か2005年の春頃に出てたハズ。
この「電波女~」も私の感覚では「イリヤ~」と同じ空気をまとっているんです。

なんというか...今のアニメってもうとにかく1クールやってあとはDVD&BDで売り
上げてトントンという感じじゃないですか。
まずTVで放送すれば評価はどうあれ非常に多くの人に見てもらえる。
その中で後はどれだけDVD&BDや関連商品を伸ばせるのか。

「100%趣味でアニメ作ってるワケじゃないからしょうがない」

という現実が常にあるのです。
でもコレは仕方ないこと。ゲーム会社の製作だって「企業」として動いてる以上同じな
のです。

しかし世の中広いものです。
アニメではないものの、「100%自分の趣味(嗜好)で番組作ってます」という人も
実際にはいるのです。
...そう。先週の日記にも書きました「水曜どうでしょう」のディレクター藤村氏。

彼は唐突にあんなことしたい、こんなとこ行きたいと思ったらそれを行った時の楽しみ
みたいなモノを自分の中にすえて実行に移します。
当然工程も結果もメチャクチャなものになったり、予想だにしなかった結果や道を示す
こともあります。

でもそこにはいつも「見たこともない」結果=映像が導かれてきます。

そこに彼の編集の妙が加わり、放送される番組も「見たことない番組」に出来上がりま
す。なのに何故かしっかりと視聴者に受け取られるのです。
過去の「水曜どうでしょう」は現在全国で再放送され、再編集されてDVDがどんどん
出ています。
一番新しいDVDでさえ、内容は10年以上前の番組ベース。
なのに面白い、なのに古くない、なのに新しい!のです。

今アニメ業界で「自分」を出せてる人ってどれだけいますかね。
「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵さんなんかは、今回かなり出せてる気がしてすごく
いいなぁと思います。
ゲームでここまでの自我を通せる人って今なら誰だろう?
小島監督のスナッチャー&ポリスノーツなんかはすごく出てたかも。
またアドベンチャーの新機軸を見せて欲しいなぁと思ってしまいます。


というところで今回はこのくらいで。
それではまた、ごきげんよう。

腹を割って話そう!

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ごきげんよう、のえるです。


『腹を割って話そう!』


北海道のローカルバラエティ番組として開始され、いまや全国区になって何度も再放送が
されるという前例のない怪物番組「水曜どうでしょう」。

この番組のディレクターを勤めた藤村D、そのよき理解者で仲間のカメラ担当嬉野氏。
二人が北海道の温泉宿でじっくりと話しこんだ対談(?)を文字にした本が発売された。
タイトルもずばり「腹を割って話した」。

これは前述したバラエティ「水曜どうでしょう」で行われた東北2泊3日ツアーで出演者
の大泉洋さんが藤村Dに浴びせられた迷言「腹を割って話そう!」が由来。

この「腹を割って話そう」という言葉の中にある事実。


『自分には"腹を割って話す"という事ができる相手がいるか?』

『自分に"腹を割って話す"という事をしてくれる相手がいるか?』


そんな事を考えてしまいます。
昨今では「他人を思いやる」という行為や考えが、「恥じる行為」とか「古い」という
風潮があります。
エヴァのミサトさんではないですが、日本人の信条は「察しと思いやり」だと思うんで
すよ私は。

でもコレは「他人の顔色をうかがって生きる」というのとは違うんですよね。
「周りに気を配る」という事と「周りを気にする」はノット・イコールです。
ただ...この「周りに気を配る」って行動、私の中では「社会人なら当たり前」なんです
よ。
会社という組織に所属している以上、どうあがいても必要な事です。
義務教育の学校というのは、そういった部分での人間的な教育もしてました、
ただ昨今では「教師による体罰」が「教師による虐待」みたいな扱いになり、生徒側も
それを理解して助長していたり。
「心の成長」分が不足してしまって、そのまま社会に出てくるようになってしまってい
ますよね。
まあ、だからと行って年配の人間がみな立派かといえばそうでもありませんが。

今日本はまだまだ大変で、これからも大変です。
そんなだからこそ、自分の責務を果たして「いつも通りの生活」をしたいです。

そこに「水曜どうでしょう」の最新作放送は本当にありがたい。
これを見ている間は無心で大笑いができます。
製作ディレクターさんは

「視聴率はどうでもいい、俺や皆がやりたいこと、みたいことをやるんだ!」

と製作しています。
だから楽しい。だから真っ直ぐ心に入ってくる。
私が尊敬する人物は沢山いる。でも生き方、あり方で尊敬する人物の筆頭は彼だろう。

そんな事を考えながら今日もゲーム製作をしています。
私の作ったゲームで、どこかの誰かが心の底から笑ってくれることを願って。


今回はここまでです。
それではまた、ごきげんよう。

人の命は地球の未来!

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ごきげんよう、のえるです。


『人の命は地球の未来!』


4月になりました。年度始めです。
あの東北関東大震災から二十日以上経過しました。

確かにまだまだ普段通りとはいえませんが、そろそろ一日でも早い日常への復帰をめざし
て動き出すべき時期ですね。

そんなわけで私も徐々に以前と同じペースでの仕事を再開しております。

ただ...今聞く歌の傾向が偏っていますね。


この数日で「頑張ろう!」と思って奮起するときに聞く曲。
今日の日記のタイトルでもわかる人も多いかもしれませんが、

「救急戦隊ゴーゴーファイブ」

です。

基本的に子供向けに創られる東映のスーパー戦隊シリーズ。
その中でも「悪を倒す」ではなく「命を守る」を主眼にした戦隊です。

放映されたのは今より10年以上前の1999年。
不吉な予言などで人々の心が弱くなりがちな時期に現れた「守るためのヒーロー」。
放送当時は「人を守るってのがイイね」などと気楽な視聴をしていました。

でも、今この歌をじっくり聞くと涙が出ます。


 "待ってろよ 生きてろよ 絶対そこにたどりつく"


この歌の冒頭の歌詞です。
自衛隊、自衛官、ボランティアをはじめ多くの方が一人でも多くの救助を!と願っている
姿そのものです。
その後の歌詞も、


 "ひとつの命を救うのは 無限の未来を救うこと"

 "目をあげろ 信じてろ まっすぐ君を助け出す"

 "世紀の終りの向こうには はるかな未来があるはずさ"


...すごいですね、歌って。
この日記を書いてる今も聞いてますが、人の持つ強さを教えられている気がします。

私は子供の頃からこのスーパー戦隊シリーズをよく見てました。
しかし大人になるにつれ段々と視聴回数も減ってしまいます。
でも...この「救急戦隊ゴーゴファイブ」だけはすごくよく見てました。

きっと知らないうちに色々と教えてもらっていたんですね。


心に残る曲ってのは、いつ何がきっかけなのかわからない。
でもこの歌は間違いない私の中にずっと居つづけると思います。

一日も早い「普通の日々」を目指して、前を向いてしっかり進みましょう。


それではまた、ごきげんよう。